3月度映画鑑賞レビュー その2
BPM ビート・パー・ミニット ★★★
フランスでのHIV感染、それに対する社会を変えようとした
若者たちの活動の話。
多くはゲイの若者で、ゲイの性描写も多くあります。
発展途上の問題に関しては時として過激な活動も必要な場合もあり。
割と様々なことには寛容に思われるフランスでもこのようなことがあった。
それぞれのシーンを丁寧に時間をかけて描いていて、
とてもフランス的だと思った。
自分の事をさらけ出して活動することはどんなにも大変なことか。
しかも死を目の前に意識している当事者の若者たちの心の痛みが辛い。
多くの理解できないことに対しては議論さえもせず
おかしなカテゴライズをする日本ではありえないことかも。
だからいまだにHIV感染者を増やしている先進国の一つとなってしまっているわけ。
ラッキー ★★★
喫煙者なのに肺がすこぶる健康なラッキーじいさんの話。
死を意識し、死を恐れそして受け入れる感じ。
生活がルーティーン化している様子、
年齢は違えど、多くの人の人生もルーティーンのようなものでは…
死を見つめたとき、彼は何を思ったのか、
パーティーで誰かに向けて歌ったスペイン語の歌は
きっと人生で大切だった何かを思い出したんだろうね。
死を受け入れて微笑む、
映画最後の彼の微笑みはなんだかすごく素敵だった。
あんな微笑ができる俳優って凄いなー。
チャーリー・モルデカイ ★★
ジョニー・デップの新キャラ。
まあ、いいんじゃないですかね。
絶対死なない女好きの使用人に
キレキレの美人妻、
ちょっと抜けてるIM6にと、
ちゃんとキャラだってるので、多分続編あるよね。
3月度映画鑑賞レビュー その1
ハンガー ★★★★
スティーブ・マックイーン監督の映画を観る。
とてつもない話。
世の中を変える、自分たちの主張を通すためには
時として過激な行動も必要な時代もある。
日本もそうだったし現在も発展途上国はそう。
でもこれは30年前すでに先進国であるイギリスの話。
ただアイルランド、領地問題という難しい問題だから。
ドキュメンタリーのような荒々しい映像、
汚くて痛々しい冷たい映像、
神父との会話のシーンだけが人間味があった。
定点でお互いかぶせ気味に会話する様子はちょっと不思議。
すでに会話の終わりがお互い分かっているような感じ。
かなりの社会派監督の出発点として鮮烈な映画。
30年ほど前のイギリスでこんな状況だったことを知る意味でも鮮烈な映画。
シェイム ★★★
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セックス依存症の主人公の悲しい話。
結構痛々しい。
結構歳が離れているように見える妹との関係とか、
普通の恋愛ができないこととか、
結婚観を話して女の子にひかれてしまうとことか、
上手く生きられない感じが伝わってくる。
ブルーがかった冷たい感じの映像がさらに
心の寒々しさを感じさせます。
前作で社会的な問題を描いた監督が
今度は人間の内面の問題を描きました。
リアルで突き刺さるような映画。
ミッドナイト・ガイズ ★★★
おじいさんチンピラのてんやわんやのお話。
まあそうだろうね、っていうお話。
違った終わり方だったら凄く好みかもしれないけど、
実際そうだったらどうかな。
まあ、ほのぼのドンパチムービーってことで。
知人の株式投資
私が株式投資の世界(そんなたいしたものでは無いですが)へ招待した知人は、
自分のよく利用するお店、知っている企業
…ファミレスとかうどんチェーンとか小売りとか…の株だけを購入しています。
それ以上はあまり手を広げずウォッチしていて、
ちょっと下がったなーと思ったら買って、
利益が出たら売っています。
特にチャートを読んだりニュースをチェックしたり小難しいことを考えたりはしていません。
むしろインスピレーションです。
でもそれでちゃんと利益を出しているようです。
これが素人にとって正しい株式投資なんでしょうね。
私みたいに欲を出して中途半端に調べて中途半端に考えて買ったり売ったりしてると損失が大きくなります…
無欲であること。
できそうでなかなかできないんですよねー。
2月度映画鑑賞レビュー その2
RAW~少女のめざめ~ ★★★★
久々の狂気爆発系。
どこまでいくのかなーと思ってたら、
マジなところまでいってくれた。
その、どこまでいくんだよー
ってのが面白いかなぁ。
主人公の顔つきの変化とかも良かったかな。
痒いとことか妙にリアルだったり。
医者なのにガンガン煙草吸うとことか、
やっぱフランス人半端ないなぁ。
まぁ落ち着いてみれば
特になんともなお話ではあるんだけど、
見てる間は結構エキサイトできます。
姉妹愛かな。
鬱陶しく思ったり腹が立ったり
でも仲良くもしたり、
やっぱり守らないといけなかったり。
あの時の涙はそうだったんだね、と。
ああ…ってね、
見終わるとあの時の涙が辛い、姉さん。
とりあえず無垢な彼女がいろいろ目覚めてしまうので
あまり映画を観ないカップルはデートでは見てはいけません。
グレイディスト・ショーマン ★★★★
こちらはうって変わって家族で見られる映画。
面白かったですよー。
音楽と踊り、歌詞がぴったりとマッチしていて迫力があった。
ヒュージャックマンは勿論、
ザックエフロンって歌上手いんですねー。
そのままポップバンドのボーカルになれそう。
ストーリーは単純なもので、
だからこそ歌や音楽が入ってきてもすんなり見れるのかも。
ミュージカル映画っていうと、「ララランド」が話題になりましたが、
圧倒的にこっちの方が面白いです。
やっぱ役者が違うってことかなぁ。
象で家族のとこ行くとかお洒落すぎ。
とにかく曲がのりが良くて良かったので、サントラありかも。
すでにTVの挿入曲とかで使われてますね。
デトロイト ★★★
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こういう実話もの見るの嫌ですね。
奇しくも「それでも夜はあける」観たのと同じ映画館でした。
映画は躍動感と緊張感があり、
割りと長めだけど飽きることなく見れた。
事実な訳だけど、悪くはない黒人と悪い白人という対立。
観てる側は普通なら警官側に嫌悪感を覚えると思うんだけど、
映画の意図はなんだったのかな、とは思った。
黒人警備員の立ち位置は?
結局何もできなかったところは実話らしくリアル。
こんな事実がありましたよ、
と今更知らしめるための映画なのか、
まぁそれは社会派監督がテーマに選んだだけなんだと思うけど、
この監督の良いところはフェアなところ。
あからさまな「良い白人」が出てこなくて良かった。
信じられない裁判なわけだけど、
まぁアメリカの場合、逆パターンもあったしね、腐ってるよね。
しかし申し訳ないけど、ウィルポールター、
ムカつく白人顔代表だな、あのへの字に上がった眉、だんご鼻…役とは言え…