11月映画鑑賞レビュー その2 「おみおくりの作法」と「君がくれたグッドライフ」
続き
- 陰謀のスプレマシー ★
正直言って、よく覚えてません。
スパイ、理不尽、巻き込まれ、アクション、
という、なんとも良くある話です。
なので、突出するものが無い。
覚えているのは、そればで描いてきた主人公のキャラを一掃する、
「チュドーン」的な最後。安易すぎます。
- 手紙は覚えている ★★★
もうくたくたなおじいさんがいろいろやっちゃう映画です。
みどころは、老人同士のやりあい、老人の悲哀ですかね。
なんとなくオチが見えてしまうのですが、
それは関係なく、「どうなるのかなー」という期待を持ちながら観られます。
主人公は認知症ですぐ忘れてしまうので、
「手紙が覚えている」んです。
腕にメモもしていました。
メメント観たくなりました。
そこそこお勧めです。
- パーカー ★★
ジェイソン・ステイサムの映画。
それに尽きます。
なんだかジェイソン・ステイサムの映画はどれも同じに感じるのは私だけでしょうか。
悪いんだけど正義な暴力。そんな話です。
ジェニファー・ロペスが綺麗。
- イット・フォローズ ★★
うーん、これも怪作ですね。
設定は面白く、なんやかんや考えてみるのには良いかもしれません。
鬼ごっこというか、「IT」に感染すると理不尽に「IT」が殺しにくるという、
そして「IT」を誰かに感染させる方法はセックスという、なんとも…
(どう考えてもHIV啓発映画と思いました)
途中、「IT」が実体化してしまうところ、個人的にはここがNGです。
メンタル的な内容でずっといって欲しかった。
もっとなんかいろいろ表現されていることがあるんじゃないか、
と考えてしまう映画。
- 君がくれたグッドライフ ★★★☆
母は強し。
それが主題ではないのですが、映画を観ていてそう思いました。
一番愛しているはずで、一番苦しいはずだけど、
一番の理解者であるように見えました。
自分の死を自分で決めるという、
私には考えも及ばない人生の話。
ここに至るまでに、妻、母とは多くのぶつかり合い、葛藤があったのだろうと思います。
最後まで主人公の強さが見えた映画でした。
主人公も含め、すべての登場人物が強くあろうとしていて、
それでも時にふと弱さを出してしまうのが辛い。
「死ぬんだぞ、怖いにきまってるだろ」
「僕の人生は長くはなかったけど充実していた」
響きました。
- おみおくりの作法 ★★★☆
意図せず、死をテーマにした映画が続きました。
身寄り無く亡くなった人の世話(葬儀)をする主人公。
丁寧にその人の人生を辿っていくロードムービーのよう。
葬儀は誰のためか、亡くなった人のためか、残された人のためか。
この映画で主人公が最後に行なった葬儀では、
残された人たちは、主人公のお陰で新しい人生を歩めそうです。
それもハッピーな感じの。
最後、彼の表情はどんな気持ちが込められているんでしょうね。
悲しいような幸せなような。
イギリス映画、とてつもない映画をつくってしまいました。
一見の価値ありです。
ラストの2作は良品だと思います。
どちらもヨーロッパの映画です。
丁寧に作ってありますね。