7月度映画鑑賞レビュー
遅くなりましたが…
なかなか社会を切り取る良い映画でした。
わたしは、ダニエル・ブレイク ★★★★
これはなかなか辛いお話。
現代のネット社会になって便利になった一方、取り残される人達。
あるよね、何でもwebでって。
電話番号くらい教えてくれよって。
一昔前、イギリスの労働者階級を題材にした映画がすごく流行った、
でもあの頃の映画は、貧しさの中にも明るさ、希望があるという映画だった気がする。
でもこの映画は、今のイギリスで貧困に陥っている人達のリアルな姿…
母親が、支給センターで思わず缶詰を空けてしまうシーンは辛すぎる。
一方、ネットで中国人とビジネスしてる若者。
ネットでの申請に何時間も何日もかかる主人公。
この思いはイギリス政府に届くのだろうか…
落書きしたダニエル・ブレイクに沿道から声援を送る通行人、
これがイギリスの民意なのかな。
でも、あくまで、道路の反対側なんだよね。
いい映画です。
ディーパンの戦い ★★★
これはフランスへ難民として渡ってきた人達の話。
フランスへ移民するために偽装家族を作り生活。
パリを舞台にした映画はたくさんあるけど、
こんなスラム街のパリは見たことがなく、
それがまずショッキングだった。
あんな大都市であるなら当然と言えば当然だけど。
そういう事実を見られるのも映画の良いところ。
冒頭のなりふり構わず移民となろうとするシーンが印象的だった。
そうやって一緒にフランスへ行った子ども、
やはり子どもは強い。
彼女がいたから彼らは救われたし、人生が開けたよね。
ローサは密告された ★★★
これもなかなか重い映画。
フィリピンのこれがリアルなのだろうか。
平然と普通のお母さんが麻薬を売る、
警官は賄賂、暴力、麻薬の売人も警察上層部と繋がっている。
手振れ感の映像が緊迫感があってよかった。
フィリピンの雨降って、ジメジメした感じがすごくよかった。
終わり方も、
そう、食べないと生きていけないんだよね。
なかなかいい映画だった。
ホワイトハウスダウン ★★
ホワイトハウス・ダウン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2015/12/25
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログ (1件) を見る
よくある話。(映画の世界では)
ホワイトハウス爆発しちゃだめ。
さすがに現実味を感じられない。
上の3作品などに比べると、もはやこの手の映画は浅すぎますね。