2月度映画鑑賞レビュー その2
ローマンという名の男 ★★★★
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これは面白い映画。
デンゼルワシントン、凄すぎ。
この人、本とに自分を消してどんな役にでもなれるのですね、
もうローマンにしか見えないのだよ。
最近多い実話物は、実際に人物がいて、
何を考えていたのか、どんなバックグラウンドがあったのか、
というヒントを得る事ができる。
でもこの話はフィクション。
2時間には到底ローマンの全てを描くことはできないのだから、
そこをローマンがどんな人間かを表現するのが俳優なわけで、
デンゼルワシントンはそれが凄いのだよ。
なんかこういう、それまで裏方だった目立たない人が…っていう話、
日本的で日本人は好きな話かなぁ、て思うけど、
(窓際サラリーマンの活躍とかメガネ女子が可愛かったとか…)
意外とアメリカだとそう多くは無いのかもね。
と、特典映像見ながら思ったりした。
アメリカはヒーローの国だからね。
なんか、1回映像で映った同じ道で事件が起こったりと、
何か伏線みたいな映像もあったりして、伏線ってほどではないんだけど…
上手い作りだったように思う。
まあ、何はともあれ、デンゼルワシントンありきの映画。
確かに彼じゃないと成り立たないような映画。
面白かったです。
アニマルズ 愛のケダモノ ★★★
母は強し。だな。
何だか、そこが印象に残ったなぁ。
自分の事を非難されても、
なりふり構わず娘を助けようとする。
うん、やはり母は強し。
方や、背景はよく分からないのだけど、
ダメ男(ダメというレベルではないが)に共依存してしまう女。
非常に理性的で観察力鋭かった娘。
彼女は女の共依存の内面を見抜いたのだな。
彼女に比べ、あの女は圧倒的に人間的に弱かった。
だから最期のシーンは、彼女はスルーなのだな。
オーストラリアというのは時にこんなシリアルキラーが現れるのか?
どこの国も時にはそうか…
気持ちのいい映画ではないが、
同じオーストラリアのスノータウン程胸くそ悪くはなかったし、
ちょっと身構えてたけどグロくもなかった。
でも事実は最高に胸くそ悪い。
女3人の比較が面白いところである。
愛のケダモノってなに…
ヒトラー ~最後の12日間 ★★★
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ヒトラーの最期に焦点を当て、
ドイツ軍上層部内部の様子なんかを描いていて他の戦争物には無い感じで良かった。
また別の側面も知れた気がする。
もう最期の方はぐだぐだだったんだね…。
酒浸りの軍人達は何?
現実逃避の?パーティーは何?
ヒトラーの最期の姿というよりは、
ドイツ軍上層部の最期の姿を強く描いてるような感じ。
うむ、なんだか日本軍と同じだね。
命令に背くものは銃殺し、
総統に忠誠を誓い、降伏するくらいなら自殺する。
同じじゃん…。
歴史上随一の教養大国であり合理的思考大国であるドイツでもああなってしまう、
戦争とは恐ろしいものだ…。
(これ最近読んだ本に書いてありました(笑))
教養無い大国の、教養の無い大統領だとどうなることやら。
原題のUNTERGANGてのは没落という意味みたいですね…。
今そうなろうとしてるのは…。