8月映画鑑賞レビュー ②
ガンジスに還る ★★★
バラナシへ行ったことがある身としては何とも言いがたい感慨。
あの場所の独特な雰囲気は映像では伝わらないのだけど、
それほどヒンズー教の信仰に厚くない息子が
次第にガンジス川に何かを感じ始めたように
見てる側もじわじわくるものがある。
ガンジス川での祈祷のシーンとか、
ガンジス川のシーンは何故か泣きそうになってしまった。
息子のように、今のインドの人もそこまで聖なるガンガーを信仰対象としてみてないのかもしれない、
けど、やっぱあそこには何かあるんだろーな、と。
それも次第に変わっていくのか、変わらないのか…。
だけど誰も心の拠り所にするものは必要なんだろな、と。
父と息子のよいお話でした。
割と普通のストーリーではあるけど、
舞台がバラナシってだけで絵になるし力が違う。
それがインドパワー。
生まれ変わったら、「人間じゃないとだめか?」
ってのが何か素敵だと思った。
アンダー・ザ・シルバーレイク ★★★
なんのこっちゃ。
こういうの嫌いではないけど
ガーン!と衝撃を得るにはもうひとつ足りない感じだろうか。
陰謀論?都市伝説?を主人公と一緒に追いかけるのは楽しかったけど
たどり着いたオチ?が何ともいまいち。
そこもうちょっと何とかしてほしかったな。
割といい部屋に住んでるし
いい車乗ってるし、
いきなりコスプレ彼女とセックスしてるし
何やってんだろーね主人公。
作曲家の下りで、作曲家が次々とピアノ弾いてるのが良かった。
きっと色んな曲弾いてたんだろうな、
もっと分かれば楽しかっただろうに。
その音楽のとこと、変な雰囲気は好きだったのでこのスコアで。
30年後の同窓会 ★★★
シンプルなストーリーの中に意外と様々な観点を感じられる要素を含んでいて面白かった。
映画が作られたのは2017年なのだけど、映画の舞台は2003年。
要は、トランプが登場しブッシュの時代の映画を作りました、と。
んでもって大量破壊兵器はありませんでした、と。
そして過激なラップをする白人ラッパー。
(このエミネムの下り面白いよね)
アメリカはちょっとおかしな方向になってんじゃないの??
って空気を退役軍人3人が表現するわけ。
それでもその息子は、軍人であることを誇りに思い、
母の隣に軍服で埋葬ってのは、
個人と国との中庸を取ったようで、
意味があるか分からないけど星条旗をどこかに取っておけってのもそう。
たくさんの疑問はあるけど、アメリカ人だしって。
映画はなんとなくそんな風に気持ちが落ち着いた感じで終わる、
時代はそのあとオバマ大統領の時代へ。
ここにリンクしてると思う。
そして今、トランプの時代。
映画の中でフセインやブッシュの映像を出しているところからすると、
ここを意識していることは間違いない。
そして邦題は呑気なものになっちゃってるけど、
原題を考えればいろいろ込められてると見るのが妥当かなぁー。
アンクル・ドリュー ★★★
まぁそのまんま。
自分が中高生の時の正にNBAスター、
シャックにレジミラーなんて!
その世代のNBAファンは見てもいいんじゃないでしょうか。
レジーミラーとか見た目怖そうなのに実はお茶目なのかしら。
シュートフォーム変わってないのが素敵!
みんなのダンスバトル面白い。