ふるさと納税返礼品の 減農薬農法の米からいろいろ考える。
島根さんべ浮布米 無線米10kg、
10000円の寄付です。
お米を返礼品にしている自治体も結構あります。
脱線します。
島根さんべ浮布米は、化学肥料を県の標準使用量の3分の1、
除草剤を1~2回のみ使用、害虫用の農薬は不使用、とのことです。
普通の稲作がどの程度化学肥料、農薬を使用しているのか知りませんので、
軽く調べてみました。
- 除草剤
殆どの稲作農家が使用。
アイガモ農法を行なっているのは約9%(9%のJA)で、西日本に多い。
私の出身県の田舎の方ではアイガモ農法やってました。
散布方法で、「ヘリを使うこともある」と堂々と書いているホームページ発見。
枯葉剤ですか・・・やめてください。
アイガモ農法って、お役目終えたアイガモは食べちゃうんですよね、
ある意味、自然な形です。ありがとうございます。
- 農薬使用回数
減農に取組んでいる場合の農薬総使用回数の全国平均が7.5回。
!!!島根さんべ浮布米、減農に取組んでいる農家の中でも相当頑張っている方。
全国平均7.5回というのは、従来の農法に比べ48%減ということ。
ということは、従来は平均15回農薬を使うということですね。
5月に田植え、9月に収穫としたら、1ヶ月3回くらい。
- 安全意識
気に入らないのはここ。
「農薬の使用と安全は関係が無い」という回答が69%、
「少ない方が良い」という回答が26%
農薬を使う以上、自己肯定しないといけないと思ってるのかもしれませんが、
「少ない方が良い」とは分かっているはずです。
農薬飲んだら死にますよね、じゃあ安全ではないです。
「少ない方がいいけど、収率や作業効率化、人手不足、
無農薬農法をすることに掛かる費用の観点から、
適正で安全に影響の無い範囲で使用」
が答えです。
土壌は一度化学肥料、農薬が入ると死にます。
それがまっさらな状態に戻るのには長い月日が必要。
でも、一度まっさらな健康な状態に戻ると、農薬を必要としない、
自然の力を持った土壌ができるそうです。
今の日本の農地にはそんな土壌はほぼ無いんじゃないでしょうか?
これは以前お会いした、会社OBの無農薬農家に聞いた話です。
(会社OBなので化学知識がすごい(笑))
ただし、もちろん無農薬なので、虫害は防ぐことはできません。
1~2割は虫害によりいわゆる売り物にはならないそうです、
ただ、自分で食べる分には問題なし。
この収率をどう観るか、ですよね。
これって、まあ、自然な形ではあると思いますがね。
一度痛みに耐えて、農薬を無くす、という選択もありかと。
と、脱線しました。
経済活動も、痛みに耐えて、ということは必要と思います。
日本はいい加減すぎる。