2月度映画鑑賞レビュー その1
スリー・ビルボード ★★★★
斬新。
なかなか面白い。
フランシス・マクドーマンドが歳とったなーって思いつつ、
やっぱ彼女の独特の表情は素敵ですね。
やっぱ彼女の映画です。
どこに向けたらいいかいいのか分からない怒りってあるよね。
それが何にもならないことは分かっててもぶちまけたいことってあるよね。
組織を恨むが個人は恨まず、みたいな?
個人と接すれば悪いことばかりではないんだけど、
どうも上手くかみ合わない感じが、
(私はフランシス・マクドーマンドはファーゴの印象が強いので)
コーエン映画か?って思う時もありました。
かなりの尻切れ感激しいですが、
まあこれで良かったのかな、と。
決してハッピーエンドではないし、もっと悪い方向に行きそうな可能性もあるけど、
あの終わり方は、きっとそうではないんじゃないのかなって気持ちにさせる。
最近たまに言う、ベターエンドって感じでしょうか。
ローン・サバイバー ★★★
普通の戦闘映画ですね。
戦争映画ではなく戦闘映画です。
どこまでが実話なのかは知らないけど、
絶対的不利あり、仲間のための犠牲あり、
敵ではない現地民ありと、
ステレオタイプな感じ満載。
戦闘シーンはそこそこ迫力もあるし、
崖から自ら落ちまくったりして超痛い。
なんて鍛え方してるのか、と、面白い。
最近この手の映画を見ると燃えない。
特に「敵ではない現地民」の下り。
黒人差別を主題とした映画の「良い白人」しかり、なんだか釈然としない。
アメリカが種を撒いた紛争なんだからね。
アメリカ目線だから仕方ないかもしれんけど、
一歩二歩引いて見ればアメリカのマッチポンプであるわけで、
元凶はあなたなのでは?という思いが払拭できないので
手放しで楽しめないんだよなぁ…。
オー!ファーザー ★★★
面白かったですよ。
どんな設定だよって設定だけど、
4人の父親同士が仲良いところがよい。
何かをきっかけにお互いが疑いあったり
いがみ合ったりし始めるってのが普通の人が考えそうなシナリオだけど、
そこはさすが伊坂幸太郎でしょうか。
なんかまぁ、表面上軽ーい感じのポップな映画でした。