1月映画鑑賞レビュー
2019年は1発目は「暁に祈れ」
なかなかディープな作品からスタートしました(^-^)
暁に祈れ ★★★
実話ってのが恐ろしい。
今でもタイの刑務所はあんな感じなのだろうか…絶対入らないようにしよう…。
かっこいい体で強いはずのビリーも精神的に参ってしまうところとか素敵でした。
あの刑務所でなんとか生き抜こうと頑張ったかと思えば
レディーボーイに恋心を抱いて自暴自棄になっちゃったり、
人間臭すぎてたまらないす。
刑務所と刺青だらけの囚人もたまらないす。
痛々しくて気分悪くてデートで見てはいけませんが
ビリーがムエタイに打ち込む姿や
ボクシング部の囚人達と上手くやれた感じは
ボクシング映画として良かった。
かなり人を選びますがね。
私はバンコクでムエタイを生で観たことあるですが、
熱気が凄くてやっぱちょっと怖かったのを覚えてます。
まあみんな賭けてるからだけど声援と怒号がすごい。
もちろんあんな刺青だらけの人はいないけど。
バンコク素敵。
帰ってきたヒトラー ★★★
さすがドイツ、こんな映画を作るなんてすごい。
ヒトラーのそっくり芸人てのは定期的にいるんだろうけど、
この映画ではクオリティが高いのと、
実際にドキュメンタリーとして街へ出ていくこと。
リアルなドイツでのリアクションが面白い。
物真似としては意外と受け入れられがち?
でも実際は…主人公のディレクターの最後のリアクションと
その彼女の祖母のリアクションがリアルかな。
ヒトラーを通して映画のなかでドイツの社会、政治をかなり風刺するというめちゃくちゃな皮肉、
それが面白くなかなか意義のある映画だと思った。
日本じゃ作れないよね。
過去の人物を皮肉って政府を皮肉るような意気込みは無いよね、
マイケルムーアみたいな人もいない。
作ろうとすれば忖度で全力で止められるだろうし、
集団の変な正義感意識により批判されるだろうし、
批判されることを駄目だという意識があるよね。
批判が無ければ健全な民主主義は生まれないよね。
日本はなんか変だよね。
奇跡がくれた数式 ★★★
映画としては割りと穏やかに過ぎていきましたね。
ただラマヌジャンの人生は全く穏やかてはなく。
彼はイギリスに渡った時から
何か感じていたのだろうか、
新たな公式を発表することに相当の執念を燃やしていた。
長い学者人生、しっかりと地に足を付けて証明していけばいいのに…
でも生き急ぐような彼は何か分かっていたのだろうか。
一生の内に何かを成し遂げられる、
しかも後世に燦然と輝くような偉業を成し遂げられる科学者なんて一握りだ。
アーティストの如く、魂を燃やさないといけなかったのだろうね。
ただ、妻との関係だけは…可哀想だった。
もし彼女もイギリスに来られていたら…
そう思わずにはいられない。
科学者って素敵。
セントエルモスファイアー ★★
1985年の映画ということで、青春群像劇の走りらしい。
確かにストーリーはもはやありふれた感じ。それ以降数ある青春映画の典型。
各人のいろんな事がざーっと描かれてく。
しかし仲の良い友達の中でぐちゃぐちゃし過ぎじゃない?
エッチしたら友達には戻れなくないか?
別れ際というか餞別にエッチてありなのかい?
かなりバブリーである。
「ゲイでも恥ずかしくないし」みたいなセリフも
当時としては鮮烈だったのだろうか。
やっと本当の時代が追い付いた感じはあるね。
我々には当時の意識で観ることは不可能な訳だけど、
まぁ、いつの時代も男女は男女なのねってね。