プリ・ディスティネーション【マインド・ファック・ムービー】
マインド・ファック・ムービーというジャンルらしいですね。
この言葉、最近聞くようになりましたが、
僕の好きなジャンルはこの言葉に収まることが判明しました。
要は、謎解き、ミステリー、理不尽、どんでん返し系、です。
で、この映画ですが、
基本的にタイムスリップものです。
タイムスリップすると、過去の自分、未来の自分、てのが必ず出てくることになりますが、
この映画はそこんとこがとても特殊。
見終わった後にあーだこーだと考え、
「いや、あそこは矛盾している」
「あのシーンはどういう意味がある?」
と考え、人と話している時点で映画を楽しんだことになっている気がします。
タイムスリップものなので、
どのように時間軸を定義するのかによって考えることが変わるのです。
そこを矛盾なく描く、想像する、というのは難しいですね。
何故なら、未だ人類は誰も答えを持っていないからです。
だからこそ、タイムスリップものは面白いのです。
観ていない人のために、
内容を書くことは控えますが、
この手の映画を過去にいろいろ見たことがある人にとっては、
ある程度予想の付く、予想がつかなくとも、それほど驚愕するような内容ではありません。
映画初心者、こういう映画を普段見ない人にとっては、
結構衝撃なのかもしれません。
見ても損はしない、無駄にはならないと思います。
とはいいつつ、少し内容に触れます。
観てない人、は読まない方がいいかもしれませんよ。
個人的には題材があまり気持ちよくない点もありました。
これは、「卵が先か、鶏が先か」というテーマなのですが、
それを人間にあてはめると・・・ということになっています。
生理的に・・・という思いを私は感じてしまいました。
そして、タイムスリップして、すべての運命を知ったとしても、
運命は変えることができない、自分は変わらない、ということになっています。
この点では、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のように、
過去を変えると今の自分、未来の世界が変わる、という設定ではないようです。
すべて決められている、という感じみたいですね。
でもそこらへんが、いまいち、分かりにくかった。
なぜそのような行動を取るのか、分かりにくかったです。
そして、序盤に登場するなんだか近未来的な描写、
あれがあることで、ちょっと冷めました。
タイムスリップなんで、近未来というか、SFなんですけど、
この映画の場合はそういう描写無いほうがよかったような気がします。
暇なら見てください。
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