「なぜあなたの研究は進まないのか」を読みました
アカデミック寄りな研究に対する内容でした。
私は企業のサラリーマンであり、
営利を上げることを目的とする会社に雇われている研究者ですので、
幾分、違う部分はありました。
ですが、企業の研究、それが基礎研究でも、開発研究でも、
そのスタート時点や、
なんだかよく分からなくなった時、
なんのために実験(仕事)してるんだっけ、
と思った時などには、ちょっと思い出してもいいかもってことも書いてありました。
私としては、
「研究を始める前に、その研究に対して誰よりも知識を持っていること」
「誰よりも勉強すること」
というところは、耳が痛かったです。
本当に、基本で、当たり前のことなはずですが、
私を始め、多くの研究者はできていないと思います。
特に企業の研究者は「忙しさ」を理由に、
「対応」をしているだけで、「技術」の研究ができていいないと思います。
そんな、日々感じていることを、活字にされてしまいました。
企業の研究を加速させるため、ブレークスルーさせるための
ハウツー本として読む、期待はずれになります。
大学院生や、
企業で研究職に就く若い人たちは読んでみてもいいかもしれません。
先のノーベル賞を受賞した大隈教授も言っていたように、
基礎研究の技術力を上げるためには、
なんのために研究するのかという、腹を決めておくことも重要と思いました。