8月度映画鑑賞レビュー その2 ジョジョを見てしまった…
ジョジョの奇妙な冒険ダイヤモンドは砕けない第一章ビジュアルブック (愛蔵版コミックス)
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2017/08/12
- メディア: コミック
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世代的に、ジョジョ第4部どっぷりであり、
実写に対しては複雑な思い…
結論から言うと、悪くは無かった。
映画としてもまとまっていた。
(これは原作の何話かで一つの話が構成される長さが調度よいのだと思う)
よかったと思うのは、スタンドがあまり主張してこなかった点。
スタンドはCGにするしかなく、
特にスタープラチナやクレイジーダイヤモンドのような人型で漫画的な描写のスタンドは
最初に出てきた時はやっぱり「うっ」ってなったけど、
その後あまり堂々と出てこなかったので良かった。
バッド・カンパニーみないたスタンドは普通に面白かった。
ということで、ジョジョを神と崇めている人にはどうか分からないけど、
普通に好き、という人は見ていいと思う。
グッバイ・サマー ★★
フランスの子どものロードムービー。
アメリカの子どものようなど派手なことはせず(偏見)、
どこかシュールさがあるところがフランスっ子。
だから山あり谷あり笑いとドキドキと涙の感動青春映画を期待すると
完全に裏切られる映画。
お洒落でポップな可愛い胸キュン映画(当時はこんな言葉なかったけど)を期待して
アメリを見てボディーブローを食らわされたような感じ。
でもこの映画はアメリのようなボディーブローの力は持ってないので
フランス映画の片鱗を感じることは多くなく、
ああ、お洒落なんだな、と思うこともできる。
だからこの映画を大絶賛している人は、
フランス映画というだけでお洒落と思っている人だと思う(偏見)。
奇跡の教室 ★★★
これは面白かった。
ストーリーとしては、良くある問題児たちを何かを通して成長させる話。
だけど普通はそれが音楽だったりスポーツだったり。
これはそれが戦争、ナチスドイツ、アウシュビッツという重いテーマ。
ヨーロッパの人達にとってのアウシュビッツというのはどういう意識付けなのか
そこはそうしても理解できず、背景の部分で完璧にこの映画を理解できないことが残念。
余談だが、やはり映画には宗教を描いたものも多い。
キリストの話とか、神がテーマになっているもの。
そういうのって、知識としては理解していてもやはり実感としては理解できない。
外国人が日本の文化を映画にしても「いや、ちょっとニュアンス違うんだよな」ってのと同じ。
マーティンスコセッシの「沈黙」みたいに。
だから、外国のそういう映画を観るとすごく残念というか、悔しいというか、
自分はこの映画の本質は永遠に理解できないのだろうな、と感じてしまう。
「パッション」とか「ジャンヌ・ダルク」とか。
で、この映画、フランスが他民族国家であり、
イスラム教徒を始めいろんな生徒が一つのクラスにいること、
イスラム教徒に改宗するフランス人もいたり、
とても複雑な状況なんだな、ということが分かって良かった。
その状況は悪くはないことだしいろんな文化に子どもの頃から触れられる機会であるけど、
今の世界ではそれがマイナス方向へ引っ張られようとしている。
引っ張ろうとしている人がいるということ。
どっかの大統領に「観ろ」と言っても観ないだろうけど。
8月度映画鑑賞レビュー 番外編 ターミネーター2 3D上映を観た
ターミネーター2の3D上映を観ました。
ターミネーター2と言えば説明する必要もないくらい有名な映画ですが、
先日3D上映があったので観てきました。
3Dは無理やり3Dにしているだけなのでいいとして、
1991年の公開であり、スクリーンで観たことは無かったので初めてT2を劇場鑑賞。
私は小学生の時地上波で放送されていたT2を観て釘付けになり、映画の世界へ足を踏み入れました。
翌日学校で友達と興奮しながら話したのを覚えています。
やはり死ぬほど面白かった。
何回も観ていてストーリーは完全に覚えてるのだけど、2時間超えも飽きることなし。
ターミネーター登場、ジョン・コナー登場に
ポップコーンぶちまけて「イエーイ」って叫びたくなるわけです。
ジョン・コナー
T2を語る上で必ず語れるのがジョン・コナーであるエドワード・ファーロング。
当時13歳。まあかっこいいですね。
涼しい顔してて力抜けてて体温低くてちょっとワルくて、なんかいいよね。
T2はサイボーグ同士の激しいアクション映画でもあるんだけど、
ジョンを巡る母親、ターミネーターの物語でもある。
ラストのターミネーターとの別れは最高である。
母親と違い、初めて会ったターミネーターは自分の事を
命?を懸けて守ってくれる存在。
それまで家族の愛を感じなかったジョンにとっては特別な存在になるわけです。
一方、時に冷たい母親の態度に傷つく場面も…最高ですね。
余談だが、続編T3では当に「どうしたジョン・コナー」である。
性格はもとより、髪質も変わっているという始末…
無き物とされた映画。
そしてどうしたエドワード・ファーロングである。
まあ、子役の容姿のまま大人になっても大成するのは難しいので仕方ないが。
他の映画を観たことがない。
サラ・コナー
リンダ・ハミルトン、ターミネーターシリーズ以外で観たことない。
まあ、かっこいいお母さんなわけです。
病院で懸垂してたり警棒振り回してキモい病院のスタッフぼこぼこにしたり。
でも病院の廊下でターミネーターに遭遇したときの腰を抜かすほどの恐れっぷり、いいですね。
これはT1を観ないと分からない。
あんな壮絶な戦いをした「敵」が目の前にいるのだから。
そこからの、ラストシーンでのターミネーターとの握手、
ぐっとくる。泣ける。
余談だが、エンディングは彼女の語りです。
「機械にも分かったのだから・・・」
今世界はようやくAIブーム。
映画の世界ではこのターミネーターのように何十年も前から人工知能との戦いが描かれてきていて、
今それが現実味を帯びてきたということ。
人工知能の暴走を懸念し開発すべきかどうか議論の真っ最中。
が、私は思う。
20年前の人類が描いた人工知能との戦いよりも人間は後退している。
人間同士の戦いはまだ終わっていない、
それどころか、表面化しただけなのかもしれないけど、
一部の過激派、訳の分からないおっさんのせいで悪化しているように感じる。
機械にもできたのだから…
でも人間には人の悲しみは理解できないけど…と言わざるを得ない。
T-1000
ああ、強い。
あの撃たれてボコっと穴が開くところいいよね。変な奇声上げて。
液体窒素のトラックで追跡したシーンで、
T800がボンネットに乗って運転席のT1000めがけてマシンガン連射。
あのシーン素敵。
対人間ではとてもあんなゴキブリにゴキジェット噴射するような撃ち方できない。
T1000って触れた人に化けられる訳だけど、
化けた人みんなT1000なんですよ。
何言ってるか分からないけど、化けてもT1000にしか見えないわけです。
その表情、無表情がそうさせているわけだけど、
それを演じてるのはそれぞれの役者なわけで、
複数の役者がみんなT1000を演じて成り立ったという、なかなか面白い映画。
T800
T2では徐々に「I understand」と言ってジョンによって徐々に学習していき
人間の思考に近づいていく。
でもその無表情は崩さず、素晴らしい。
その後のシリーズでもCGだったりなんだりで出てくるけど、もう出なくてもいいよ、と思う。
ということで、T2は素晴らしい映画。
26年も前の映画だけど色あせることは無いですね。
気付けば続編も結構あるわけだけど、あまり好印象ではないですな。
T2を超えることは不可能な気がするし。
(シュワルツネガー他役者のベストな状態だったのかも)
まあ、それも込みで楽しめればいいですけどね。
8月度映画鑑賞レビュー その1
ファウンダー ★★★
マクドナルド創業者の話。
実話、ビジネスのお話としては非常に面白く、
こうやってマクドナルドって今の形になったんだ、と。
ビジネスマンとしてのレイ・クロックは実に素晴らしい。
僕が子どもの頃からすでに普通に存在していた
あんな世界的チェーンを成功させたのだから当たり前。
ただし人間としては良くない。
サイコパスであるから仕方ないことでもあるが…
(世界的に成功している経営者にはサイコパス多いから…)
成功のためにマクドナルド兄弟が「やらない」ことを理解できない。
周りへの迷惑なんか気にしない、気にしないというより理解の範疇外。
サイコパスだから。
そんなことがマイケルキートンの良い演技で伝わってきた。
マクドナルドの創設の歴史を知ると共に、
世の中には「普通の人」にはどうやっても勝てない人間がいることが分かる映画。
テーブル19 ★★
結婚式に招待されたいろんな人達の話。
一番の末席に集められたいわく付きの人達。
アメリカ?の死ぬほど長い披露宴と、
なんだか面倒くさい古典的な風習、
ステレオタイプの結婚式スタイルが分かる。
だから今はこういうのやめて好きなスタイルの結婚式やってるんだろうな、と。
それぞれの人達のストーリーはたいしたことなく、
主人公の女の子の話がメイン。
まあ適当にまとまっていてハッピーエンドなのでよかったのでは?
心の旅 ★★
記憶喪失になったハリソンフォードの話。
よくある展開。
リハビリ担当してた黒人の人との関係が良かった。