11月度映画鑑賞レビュー
11月は映画を4本しか観ませんでした…
ネオンデーモン ★★★
こういう映画、ネオノワール系というんですかね?
クレイジーな映画で嫌いではないです。
あまり映画に慣れていない人にはお勧めできません(笑)
とんでもない展開になります。
もっと普通にモデル業界のクレイジーさが描かれるのかと思ったら、
思いっきり極端にデフォルメしてサイコ要素をぶち込んだ感じです。
後半は怒濤の変態性が炸裂。
一体いつの間にこんな映画に…(笑)となること間違いなしです。
スノーデン ★★★
世間を賑わせたスノーデンの映画。
さすがアメリカ。
とはいえ、きっとロシアも、または日本だって程度の差はあれ同じようなことはしてだろうな。
なかなか緊迫感があって、実話とう観点からも面白いです。
ただ、ラストへの盛り上がり方は同じく巨大組織に対する暴露ものである
ペンタゴンペーパーズやスポットライトに比べるといまいちでした。
まあ、
やった行動自体はメモリにコピーして持ち出すという動きの少ないことだから、
トムクルーズみたいなことしないのでエンタメ映画的には盛り上がりに欠けるかもですね。
「リーダーが代われば…」ってセリフがあり、
映画内ではオバマ大統領の映像が度々差し込まれていました。
今、スノーデンは何を思っているのか。
判決、ふたつの希望 ★★★
中東が舞台で宗教、人種のスクランブルな社会派ドラマです。
世界の中でもトップクラスの宗教の交差点である中東レバノン。
イスラエル、パレスチナという我々には体感できないディープゾーン。
キリスト教とユダヤ教。
法廷ものだけど、裁判の進行やどんでん返しをメインとしているという訳ではなく?
やっぱその背景にあることに焦点があたります。
時として最近のイラン映画のように胸がキリキリ痛むような苦しい感じではなく、
程々にエンタメしてるので見易いことは観やすいです。
潜入者 ★★
普通の潜入捜査ものです。
潜入先の相手と仲良くなってしまい…てやつです。
本当の妻の前で潜入キャラを演じないといけないシーンはなかなかでしたね。
最後の時の裏切られた犯罪者側はどんな気持ちなんだろうか…。
10月度映画鑑賞レビュー その2
ヒューマン系を。
ありがとう、トニ・エルドマン ★★★
EU映画らしく、時間かけること、長いです。
結構賞も獲ってたりして割と話題でもあったような気もするけど、
見たときの自分のテンションのせいか、
あまり入ってこなかった。
親子の関係は切れないもの。
そんな話?
後半娘がぷっつんするんだけど、
ハリウッド映画ならそこから感動ストーリーかどんでん返しに仕立てるところを
何事もなかったように終わっていく感じが素晴らしい。
クロワッサンで朝食を ★★★
こちらもヨーロッパの映画で、
映像がやや色が薄いというか暗いというか、陰鬱な冷たいフランスって感じ。
冒頭のリトアニアの雪道とかもうサスペンスかってくらい暗い。
やっぱ憧れのパリなのね。
確かに、回りに高い建物無くそびえるエッフェル塔や凱旋門は素敵。
リトアニアから移住してきて
パリジェンヌとしてのプライドが高すぎるおばあさん、
堅物もいいとこだけど、
そんな強く生きないといけなかった何かがあったのだろうか、
と、そういうところは詳しくは描かれない。
家から出ないのにすごいお洒落してるとことか素敵。
このお婆さん、ジャンヌモローというフランスを代表する女優みたいね(私は多分初めて知りました)堅物っぷりと妙な可愛さがすごい。
まあベターエンドというか、
ハリウッドだったらハートフルに盛り上げて終わりそうなところを
さらっと最後までツンデレで終わるところがパリっ子っぽくて良い。
ハクソー・リッジ ★★
こちらは1200%アメリカ映画。
私はこの手の感じの話は好きじゃない。
戦争映画というのは戦争自体を描きたいのか
戦争を通して他の何かを描きたいのかで大きく違いが出るように思う。
この映画はどちらなのだろうか。
良心的兵役拒否という日本では聞き慣れない権利を行使し
大勢の命を救った実在の衛生兵を描いているけど、それだけな気がした。
キリスト大好きメルギブソン、
冒頭と最後に神を語り主人公はバイブルを手放さない。
でも戦争大作の御多分に漏れず戦闘シーンは臨場感たっぷりに描く、
神を描くのだけど、スピルバーグにも負けないリアリティを…みたいなとこが何か嫌。
ありえないお話だけど戦場はリアルなエンターテイメントとしては
よく比較に出されるプライベートライアンでよい。
もっと内面を描くのであればシン・レッド・ラインがよい。
どっち付かずのこの映画は、
個人的な見方かもしれないけど戦争を美化しているようにも見えたし
(中途半端に問題提起しているような映画よりはましだけど…)
最後の日本兵の自決シーンは全くの不要だったとも思う。
何を撮りたかったのか、と思ったり思わなかったり。
ハリウッド的ステレオタイプなので後半飽きた
10月度映画鑑賞レビュー その1
もう11月も終わりですが、
10月の映画鑑賞レビューです。
まずは珍しく恋愛ものシリーズ。
ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ ★★★
ハッピーな映画だし素直に面白いです。
オープニングのスピーチが多分本人のものでしょう。
ほんと、人間なんてそれくらいしか違わないはずなんだよ。
それでもやっぱ難しいとこはあって、
今の世界はまだこんなところ。
それでも本人が変われば回りも受け入れてくれることが
この映画で描かれていて良かった。
何でもジョークっぽく返答する主人公と
それと息ぴったりの彼女、
ワンテンポある彼女の両親の関係が面白かった。
彼女の母親が可愛かった(笑)
ビッグシックてのはまぁ病気なんだろうけど、
深読みすれば世界の病気ってことかな。
アデライン、100年目の恋 ★★★
おしゃれなおとぎ話。
年をとらず生き続けるというのは
想像がつかないのだけど、辛いものなのだろうな。
歳をとっていくことを幸せに思えるような人生を送りたいものだ、と思うよね。
白髪を見つけて幸せになるなんて素敵だ。
アデライン、綺麗だなー、
どっかで見たことあるなーって思ってたら
こないだ鮫に襲われてた美女ね。
ハリソンフォード年取ったなぁ。
ラブ&ドラッグ ★★★
ラブ&ドラッグ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2018/03/16
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
ちょっとエッチなラブコメ、
みたいな紹介がしてあったけど、
それほどでなく(たしかにおっぱいは出るが)、
病気と向き合う映画である。
明るく強く振る舞うアンハサウェイの震える手が辛いよね。
あんまアンハサウェイっぽくない感じ。
病気の妻を持つ男性のリアルな話を聞いた主人公の気持ちも分かるし…
ステレオタイプな話でもあるけど、
これが邦画だと清廉潔白なお涙頂戴ラブストーリーに仕立てられるところを、
リアルか分からないけれども、
性に向き合う一女性としての姿を描いていたところがよかったね。
ラブ&ドラッグの「ドラッグは」製薬会社のこと?
冒頭のMRの仕事の様子も面白かった。
やっぱアメリカからきたんだね…と。
製薬業界、あんなお金とセックスにまみれてるのか?