10月映画鑑賞レビュー 2
イエスタデイ ★★★★
すごくよかった。
ダニーボイルのビートルズの映画ってなれば面白くない訳ないんだけど、
ほとんど予備知識無しで見に行って、予想外の展開にちょっとびっくり。
でもそこから主人公を通したビートルズ愛がひしひしと感じられる映画。
相変わらずの疾走感、今回は歌を通しての疾走感で、
ライブのシーンはすごく良くて若干こみ上げるものもあった。
やっぱ歌って、物語があってのものなんだな、と。
この映画のストーリーの中で聞くビートルズ曲、
今まで聞いた中で一番素敵なビートルズだったかも。
やっぱ歌は魂だよ。
そんな風にお話作ったダニーボイル最高。
エドシーランが普通にちゃんと出演してるし、
当然、当然オアシスにも触れてるし、
部屋のポスターはレディオヘッドだし(レディオヘッドは…そうなのね(笑))、
見ててとても楽しかった。
キャビン可哀想だけど好い人!
運命は踊る ★★★
イスラエスとかあっちのほうの映画は独特の雰囲気がありますね。
ずっと前「戦場でワルツを」って映画を見たけど(これもダンスだ!)、
お国柄世界で一番難しい問題を描いていたりするのに
突如アニメ風の映像が差し込まれたりどこかポップな感じがある。
この映画も両親への息子の戦死という連絡から始まって、
そのシーンはとてもシリアスで重いものなのに、
一転息子のシーンになるとかなりポップ感が…。
てゆうか、あのダンスがかっこ良すぎてやられた。
その後も兵士たちのシーンは何か抜けてる感じがすごい。
そのおかげかゆったりした映像は見ていて心地よかった。
自分のために両親がどんな思いをしてるかなんて知らず
何かが起こっていかも分からないままの息子。
彼の視点と両親の視点との全く違う対比が面白い。
運命は踊るという邦題は珍しく的を得ているように思う。
兵士の息子はまさに運命に踊らされてしまったわけで
運命は変えられないのかなぁ…
ロープ/戦場の生命線 ★★★
こんな優しいベニチオデルトロ見れるなんて素敵(笑)
面白かった。
単純な話なんだけど、テンポも音楽もよかったし、
シリアスとばかばかしさを上手ーく描いた感じ。ユーモアがある。
ノーマンズランドのもっとマイルド版みたいな。
ジャンル的には似てる。と思うけど…。
原題はa perfect dayなんだけど、
なんでパーフェクトデイなんだろう…と考えたんだけど、よく分からない。
最後に新人の女の子がパーフェクトデイって言うんだけど、
最初はなんだか頼りなかったというか理想に燃えていた?彼女が、
現実を目の当たりにして、翻弄されながらの1日を過ごし、
自分には大きな力はないのだけど、
それでも戦争に立ち向かって自分達のすべき事をしよう、と心を決めた、
言葉なのかな、と。