9月度映画鑑賞レビューその2 頭ひとつ抜けるダンケルク
ダンケルク ★★★★
クリストファー・ノーランなので、
序盤の空爆のシーンで地面が持ち上がるのでは、と思ってしまいました(笑)
もちろんそんなことはありません。
なんといっても、大群シーンが圧巻ですね。
たくさんの列をなしている兵士みんながじょじょに空を見上げる、
一斉に伏せる、走る、すごかったです。
そして台詞が圧倒的に少ない。
そこに最近流行りの無機質な機械音のBGM、
これで緊張感が大きく演出されました。
他の戦争映画にある友情とか国にいる彼女とか、
余分な会話を排除してガリガリの戦争映画になっています。
唯一、民間人のシーンで肉付きがありますが。
間違いなく面白いですが、
期待もかなり大きいので、そこまで期待せずに見たほうがよいです。
ある戦争 ★★★★
これも戦争ものですが、静かな戦争ものです。
そしてあまりお目にかからないデンマーク軍の戦争というもの。
戦場から法定へ場所を移し戦うことになるのですが、
アメリカ映画のような派手な攻防やトリックはありません。
それでも、主人公の心情の重さがよく伝わってくるいい映画です。
題材はとても難しい問題だと思います。
この映画はデンマーク軍側から描いていますが、
あの検事側にアフガニスタンの一般住民が座っていたら、
もし自分がそっち側だったら、と考えると、答えは出せません。
それが主人公にも分かっているから、
裁判に勝つことが彼の心を救うこと決してイコールではないことが
最後のシーンに現れていますね。
シング・ストリート ★★★
UKのロック青春もの。
音楽はよかったように思います。
彼らグラムが入っているようですね(笑)
UK映画、イングランドに憧れる若者の様子がよく分かります。
悪くはないですが、なんだか映画の中の少年たちみたいに荒削りな映画でした。
新宿スワン ★★
可もなく不可もなくまあそんなもんか、という感じ。
伊勢谷はかっこいいですね。
出演者的に、途中からクローズ見ているようでした。
日本の映画、出演俳優が決まってますね…。
可もなく不可もなくまあそんなもんか、という感じ。
分かりやすくて良かった。
ウルヴァリンの能力は先天的+科学的なものだったんですね。
アメリカのこの手の特殊能力ヒーローものは、
割と科学しているのが面白いと思っています。
日本のそれはどちらかというと超自然的であり、
人知を超えたものですが、
アメリカはお国柄か、科学で制御しようとします。
面白いです。
9月度映画鑑賞レビューその1 関ヶ原は反省大賞
関ヶ原 ★★
話題?かどうか分かりませんが、大作。
だとしたら、ダメダメです。
この関ヶ原は石田光成の不器用で純粋すぎる豊臣愛、
それゆえに周囲から嫌われ、徳川の圧倒的な策略により敗北する。
それでも純粋な豊臣愛に生きようとし、死ぬという、
憎らしい石田光成が最後には愛らしく思えるすごい小説でした。
が、映画ではそれが全く感じられず。
光成が岡田准一の時点で、エネルギーがあってダメなんです。
そして原作には無い設定をなぜ入れる必要があるのか。
司馬遼太郎の関ヶ原と言っている以上、原作に忠実であるべきと思います。
なぜ製作者はそうしないのか、といつも思います。
興味ある人は是非原作を読んでください。
面白いです。
オマールの壁 ★★★
世界で一番混沌としている地域パレスチナの話。
私日本人にはきっといつまでも理解のできない感情があるのでしょう。
このような場所が世界にあるということは、
教養として知っておいてもいいことと思います。
映画は役に立ちます。
そして昨今、「壁を作る」とか言っている変な人もいます。
壁を作るとどうなるのか、この映画を観てみたらいいのではないでしょうか。
ガタカ ★★
この映画は1997年のもので、20年前になります。
その当時は、この映画で描かれているようなことは
「近未来で起こるかもしれない」けど、有りえないことだったと思います。
街や建物の様子なんかに関してはが現在とかけ離れているのも
それを意味していると思います。
ですが現在、技術的には可能になりつつあることかもしれません。
外見ではなく、遺伝子で差別される世の中。
倫理的な問題を提起している映画です。
まとまっていて、全体として何だか変な空気が流れている
そこそこ面白い映画です。
ダークプレイス ★★★
暗い映画です。
過去に蓋をしてそれを利用して生きてきた人と
真実を隠してきた人。
思ったよりもテンポよく真実にたどり着いていくのは
分かりやすくてよかったです。
シャーリーズ・セロンの静かな語りも良かったです。
インビテーション ★★
序盤は割りと面白く、先を期待できました。
が、やはりこの手の映画はラストが命で、
この映画はそれがいまいちでした。
ラストのためにどうそれまでを作っていくのかが難しいですね。
そしてなんだかやっつけ感で
どたばたしたラストが残念です。
衆議院解散という話
世間は今衆議院解散が一番のニュースですかね??
あからさまに小池都知事が焦点ですが、
全くの素人なので分かりませんが、今解散したら
圧倒的に自民党は不利なんではないの?と思うのですがどうなんでしょう。
少し前まで私は、
「投票もしていない人が政治に文句を言ってはいけない」
と考えていました。
今もそう考えていますし、全く正しいと思います。
しかし最近、もはや今後の日本に期待すらできなくなりました。
なので投票するのも辞めようかとも思っています。
日本で暮らしている以上、行政には関わるわけですので、
「投票しない」というのは間違っています。
でも、どうしようもない人達に投票して
どうしようもない人達に政治を任せることに賛同したくないので、
「投票しない」という意思表示も一方ではありかと思います。
屁理屈と言えば屁理屈ですが。
その点では、現政治を変えられる可能性のある新勢力には
投票の価値はあるかもしれません。
人間が変わらないと変わらないので。