9月度映画鑑賞レビューその1 関ヶ原は反省大賞
関ヶ原 ★★
話題?かどうか分かりませんが、大作。
だとしたら、ダメダメです。
この関ヶ原は石田光成の不器用で純粋すぎる豊臣愛、
それゆえに周囲から嫌われ、徳川の圧倒的な策略により敗北する。
それでも純粋な豊臣愛に生きようとし、死ぬという、
憎らしい石田光成が最後には愛らしく思えるすごい小説でした。
が、映画ではそれが全く感じられず。
光成が岡田准一の時点で、エネルギーがあってダメなんです。
そして原作には無い設定をなぜ入れる必要があるのか。
司馬遼太郎の関ヶ原と言っている以上、原作に忠実であるべきと思います。
なぜ製作者はそうしないのか、といつも思います。
興味ある人は是非原作を読んでください。
面白いです。
オマールの壁 ★★★
世界で一番混沌としている地域パレスチナの話。
私日本人にはきっといつまでも理解のできない感情があるのでしょう。
このような場所が世界にあるということは、
教養として知っておいてもいいことと思います。
映画は役に立ちます。
そして昨今、「壁を作る」とか言っている変な人もいます。
壁を作るとどうなるのか、この映画を観てみたらいいのではないでしょうか。
ガタカ ★★
この映画は1997年のもので、20年前になります。
その当時は、この映画で描かれているようなことは
「近未来で起こるかもしれない」けど、有りえないことだったと思います。
街や建物の様子なんかに関してはが現在とかけ離れているのも
それを意味していると思います。
ですが現在、技術的には可能になりつつあることかもしれません。
外見ではなく、遺伝子で差別される世の中。
倫理的な問題を提起している映画です。
まとまっていて、全体として何だか変な空気が流れている
そこそこ面白い映画です。
ダークプレイス ★★★
暗い映画です。
過去に蓋をしてそれを利用して生きてきた人と
真実を隠してきた人。
思ったよりもテンポよく真実にたどり着いていくのは
分かりやすくてよかったです。
シャーリーズ・セロンの静かな語りも良かったです。
インビテーション ★★
序盤は割りと面白く、先を期待できました。
が、やはりこの手の映画はラストが命で、
この映画はそれがいまいちでした。
ラストのためにどうそれまでを作っていくのかが難しいですね。
そしてなんだかやっつけ感で
どたばたしたラストが残念です。