5月度映画鑑賞レビュー その2 manchester!
- メッセージ ★★★★
知的な内容で面白かったです。
未知の言語を扱う者同士でどのようにコミュニケーションをとっていくのか
という過程が面白かったですね。
その昔、人間同士もこのような感じだったんですかね。
タイトル通り、この映画にはいくつかメッセージがあります。
一つ目は、とても分かりやすいメッセージ。
地球には言語の異なる様々な民族がいて、
それぞれ自らの利益のために思惑があるのだけど、
このような地球外生命体のarrivalに対し同じ目的のために協力しようよ。
というもの。
昨今の世界情勢に対するメッセージと取れます。
もう一つ、やや難解なメッセージ。映画の本来のテーマと思います。
※以下ネタバレ含みます。
やや明確ではないですが、
未来が分かる能力をarrivalされたことで、人間はどのような選択をするのか。
分かってしまった未来がポジティブな場合は問題ないけど、
それがネガティブなものだった場合、どうしますか?
それを覆すような行動を取るのか、
それを知りながらも「今」の感情を信じるのか。
この主人公は最後にそれに気付くわけです。
今の世界、ありとあらゆる情報から、近い未来のことは分かるのかもしれません。
どんな大統領だとどんな世界になるのか、とか。
そういう意味では後者のメッセージも、
一つ目のメッセージと意図するところは同じなのかもしれませんね。
- マンチェスター・バイ・ザ・シー ★★★★
- アーティスト: レスリー・バーバー,デューク・エリントン,ドン・ジョージ,ジョニー・ホッジス,ハリー・ジェームス
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2017/05/10
- メディア: CD
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ああ、これ いい映画だ…
今月は個人的に共感系の主人公が多かった気がしますね…
しかもちょっと悲しい。
この映画、ラストはハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもなく、
ベターエンド、らしいです。
確かに、ほんのちょっとだけ心が軽くなったような。
でも、そうなんです、
乗り越えられないことってあるんですよ。
みんな青春映画や胸キュン映画みたいに都合よく困難を乗り越えたり
何かを達成したりできないんですよ。
壁に当たって乗り越えられず、前に進めず、
でも少しずつ、少しずつ壁を伝って横へ歩いていかないといけない。
そんな人生なんです。
でもちょっとずつ、良くなろうとしてるんです。
だからbetterなんです。
ほんと、ラスト、「そうなんだよ!」て思いました。
そして書かずには居られない、
マンチェスター・バイ・ザ・シー、アメリカの地名…
ボストンから一時間って、しかも車移動だし、どうなってんだ?って。
ここらへんらしいですよ。
変な地名。
- ザ・スナイパー ★
あんまり面白くない。
ジョン・キューザックはなんだか間延びするんですよね。
なぜあんなに執着するのかが良く分からない。
そしてもっと簡単に逃げられるはず。