ラオス一人旅旅行記 ③ルアンパバーン市内 托鉢と寺院と街並み
ルアンパバーンは仏教都市です。
他の東南アジアの仏教国と同様に寺院がたくさんあります。
しかしルアンパバーンで特筆できるのは、僧による托鉢でしょう。
この托鉢を通し、ルアンパバーンでの宗教心、
正しい本来の仏教の姿というものが分かったような気がします。
托鉢
朝5時半頃、街の人がわらわら道路に出来てきます。
早起きした観光客も。
道に座り、喜捨のための食べ物を準備します。
ガイドブックなどには正座していると書いてあったりもしますが、
私が見たところでは、東南アジアで人気?の所謂風呂イスに座ってましたね。
道では、観光客向けに喜捨用の食べ物セットを売っている人もいますので、
それを買って観光客も喜捨をすることができます。
ただ、寺院を巡った際に、
「道で売っている喜捨用の食べ物を買わないでください」
という注意書きがありました。
仏教の精神に反するということでしょうか。
ちなみに、僧はこの喜捨により得た食べ物で一日を過ごすらしいですが、
余った食べ物(貰いすぎたもの)は地元の貧しい家に分け与えるそうです。
うん、本来の宗教であると感じますね。
日本の殆どのお寺とは遠く異なります。
そんなこんなしてるうちに、オレンジの衣をまとった僧達が列をなして歩いてきます。
なかなか他では見られない光景ですよね。
このオレンジの衣も、自然の物で染めたものしか着用しないそうです。
そういえば道端で鮮やかなオレンジ色の花を売ってました、
多分あれで染めてるんですね。
そういったことをしっかりと守っている、素晴らしいところです。
犬が先導していたりします。かわいい。
この托鉢、一部観光化している感もあります。
特に大通りは観光客でいっぱいなので。
ですが、僧達は観光客がいようがいまいが托鉢は行います。
観光客に対して気を使うこともありません。
お寺やホテルには、観光客に対して托鉢見学に関するマナーの注意書きもあります。
大きな通りから一本入った道なんかで見ていると、誰もいなくて静かで素敵ですよ。
早起きはちょっと大変ですが、ルアンパバーンを訪れたら見るべきですね。
寺院
じつにたくさんの寺院があります。
托鉢する僧が普段居住しているお寺です。
結婚の写真を撮っていたり、
お釈迦様のお話の絵が壁一面に描かれていたり、
子どもの僧が遊んでいたり。
しっかりとお経の練習をしていたりとか、いろんな光景を見られます。
お寺巡りもよいかもしれませんね。
街並み
ルアンパバーンで栄えているのは、
メコン川に沿った半島のような部分のほんのちょっとです。
とても小さな街で、その中心部を歩くだけなら半日で十分くらいの規模。
これはプーシーの丘から見た街とメコン川です。
この半島の中心部のメインストリートである
シーサワンウォン通り、サッカリン通りはとてもきれいです。
観光客向けの西洋的なカフェや雑貨屋、旅行会社が並んでいます。
その中にもちょっとオリエンタルな雰囲気もあります。
とにかく晴れれば昼間はすごく暑いので、
カフェでのんびり読書なんてもの良いですね。
ラオス一人旅旅行記 ②パークウー洞窟とタート・クワーンシーの滝
地球の歩き方のルアンパバーン郊外の見所で最初に載っている二箇所。
あまり行くところが無い中、ここは行くべきかな、と。
パークウー洞窟はメコン川を舟で登ることになるのでボート手配が必要です。
タート・クワーンシーの滝は市内から約30kmということなので、
頑張れば自分でバイクを借りて行くこともできます。
実際に、バイクで行っている旅行者も結構いました。
私は両方を回る1日ツアーを手配することに。
ルアンパバーンの街にはツアー手配のお店がたくさんありますので、
どこかに飛び込みで手配しても大丈夫だと思います。
私は、めんどくさかったのでホテル経由で。
(最初はHISのデスクへ行こうと思ってたのですが、お休みだったので)
ホテルでいろいろ相談した結果、All Lao travelという会社を手配したようです。
(trip advisorで評価良くないですね(笑))
最初、日本語ガイド付きを提案され、200ドル近くしたのでやめて、
英語ガイドはどうだったか覚えてないのですが…100ドルはしたかな…
HISの1日ツアーでも118ドルと書いてあったんで、高いですね。
ということで、ガイド無しでボートとミニバスのみの手配に。
35ドル。安い。
結果、ガイド要らないです。
メコン川とか地形とか洞窟とか、いろいろ聞けるのかもしれませんが、
のんびりメコン川を登ることを楽しむならガイドいらないです。
パークウー洞窟
ルアンパバーンのボート乗り場から乗船。
私の乗ったボートは左のようなものです、あまりいいボートではないですね(笑)。
一つのボートに10人くらい乗船しました。
右はちょっと良さげなボート。2人しか乗ってないのでプライベートツアーですかね。
メコン川を登っていきます。
ずっと緑と山の風景です。
涼しくはないですが…舟は気持ちがいいですね。
ボート用の給油所もあります。
ちょっと給油量が分からなかったのですが、200,000kipでした。
下の写真、多分エレファントライドですね。
ルアンパバーンではエレファントライドのツアーも主力の商品です。
象に乗れたり、象使いの体験ができたりというのもあります。
でもなんだか、動物愛護の精神からはどうなのかな…象は知能高いし…
という気持ちが私にはあり、エレファントライドは体験しませんでした。
小一時間くらいですかね、洞窟に着きます。
こんな階段を上っていくと、
岩肌をくりぬいたような洞窟の入り口があります。
中は真っ暗ですが、たくさんの仏像が並んでいます。
正直、かなり小規模です…。
奥行きもそんなに無いですし…圧巻、という訳では…。
実はここにもう一箇所仏像が並んでいる場所があったようです。
そっちが「圧巻」って書いてあったんですが、行かなかった…
このツアーだと、滞在時間は1時間でした。十分です。
地元の子どもたちと談笑。
そんなこんなでまたボートに乗ってルアンパバーンへ帰ります。
タート・クワーンシーの滝
ルアンパバーンの街から車で小一時間。
タート・クワーンシーの滝です。
滝です。
良く分かりませんが地質成分による青い水と棚田のように段々になっている地形が特徴です。
泳ぐこともできます。
めっちゃ暑かったので泳ごうかとも思いましたが、やめました。
ちなみに月の輪グマの保護センターでもあります。
ちなみに、パークウー洞窟、クワーンシーの滝両方とも
入場料に20,000kipまの必要です。
ということで今回ガイドは必要ありませんでした。
特に滝のほうはいらないですね。
もちろん、ガイドにちゃんといろんな背景とか詳しく説明してもらえば
理解は深まります、特にお寺や博物館なんかはそうですね。
この2つの観光スポットですが、
期待を大きく超えるような印象は得られませんが、
メコン川クルーズと思って行けばいいと思います。
ラオス一人旅旅行記 ①ラオスに一体なにがあるというのですか
さて、ラオスへ行ってきました。
「ラオスに一体なにがあるというのですか」
という村上春樹の本を携えて。
アジア最後のフロンティアだとか最後の秘境だとか言われている国です。
東アジアの国々は結構訪れましたが、
その中で残ったのがラオス。
確かに去年はミャンマーへ行きましたが、
「ラオスあんま見るもの無さそう…」と思ったのを覚えてます。
ということで、今行かないと一生行かなさそうなラオスへ。
村上春樹も、行ってみないと分からないから行く、と書いてます。
その通りです。
今回、旅行を決意したのは一週間前、
年々旅行の準備、というか心の準備に時間が掛かります。
でも、行かなかったら後悔することは分かりきっているので…。
で、いろいろ街を巡るのもよいのですが、
今回は一箇所でのんびりすることにしました。
去年はミャンマーで結構アクティブだったので。
escape-ratrace.hatenadiary.jpラオスの首都はビエンチャンですが、
よりのんびりできそうで西洋人に大人気という仏教都市、
ルアンパバーンに滞在することにしました。
ということで、ラオス旅についてです。
準備
ちなみに私は航空券とホテルのみの予約で行くことが多く、
これまではJTBやHISで航空券+ホテルパックを予約していましたが、
今回初めてexpediaで予約を行いました。
予約方法は他のサイトと同じで、ホテルを選択、航空券を選択します。
で、旅券番号とか必要事項を入力してクレジットカードで決済、
すると速攻で完了メールが来ます。
そのメールに、「このメールはeチケットとして利用できます」と記載あり、
後にeチケットが発行されるとか、そういうのは全く無く、
これで完了な気配。実際完了です、その後何もありません。
ものすごく簡単で、amazonショッピングと同じくらいで、
不安になるくらいでもありました。
結果としては、そのメールをコピーしたもので飛行機も乗れたし、
ホテルも予約できてましたので、問題はありませんでした。
簡単ですね、ちょっとびっくりでした。
以下は概要、詳しくは別途記載します。
1日目
ハノイまで4~5時間、こんなに近かったっけ?
が、ハノイで乗り継ぎに4~5時間掛かります…ハノイの空港飽きた…。
今ラオスまでは直行便無いので、バンコクかハノイ経由一般的です。
いっそのことハノイ一泊すれば良かったかな、とも思いますが。
ちなみに行きのハノイ-ルアンパバーンはLao airlineでした。
ハイビスカスのロゴがお洒落な小さい小さいプロペラ機!
ルアンパバーンに着いたの夜の9時くらいだったでしょうか。
空港で両替するつもりだったのですが、両替がすでに閉まってました…
持ってて良かった米ドル。
空港のタクシーカウンターで頼み市内ホテルへ。7ドル。
2日目
市内をふらふら街の地理を理解しつつ、お寺見たり。
道中日本円からラオス通貨kip(キープ)へ両替しました。
ルアンパバーンの街のメインストリートに両替店は何店舗かありますが、微妙にレートが違います。
メコン川沿いの道路にある両替店がレートが少し良かったです。
ホテルで翌日の郊外観光の手配をしました。
最初、HISのオフィスへ行こうかと思ってたのですが、
この日、日曜お休みということで結局ホテルで相談。
ちなみに、結局なぜかHISのオフィス発見できず…(笑)
3日目
ルアンパバーンの名物である早朝の托鉢見学。
その後ボートとミニバンでルアンパバーン郊外観光、
パークウー洞窟とタート・クワーンシーの滝へ行く1日ツアー。
4日目
一日大雨。ホテルでのんびり。
暇なので雨の中タラート・ポーシー、タラート・ダーラーという市場へ。
ここ、思ったよりも地元向けの市場で、土産的なものは無いです。
でも所謂アジア臭が最もする場所でした。
といっても、他のアジアの国々と比較するとずっときれいで衛生的な雰囲気。
ルアンパバーンの街も全体的に綺麗です。
5日目
ホテルで自転車借りて街を散策。お寺とかカフェとか。
この日は一番暑かったですね。
ホテルの人曰く、「今年は雨季なのに雨が少なくて暑い」と。
確かに雨降った日は涼しくて気持ちよかったのに、
この日は日差しが強く、夕方までカフェから出られませんでした。
川を望みながらゴロゴロできるカフェ。
夕方メコン川を眺められるプーシーの丘へ登りました。
6日目
のんびりしつつ、帰国。
市内から空港まではトゥクトゥクで40,000kip。
ちなみに、帰りの際のルアンパバーンの空港、何回も停電してました(笑)
下の写真、モニターが再起動中です(笑)
ロビーと出発カウンターとは別電源なのか分からないのですが、
イミグレーション通過後は停電無く、無事出国できました。
追って詳細を書きます。
7月度映画鑑賞レビュー その2
ビューティフル・デイ ★★★
エンタメとしては、もう一息欲しかったかな、と。
あ、終わっちゃったって感じ。
けど、描くこと描かないことを精査して、
これでもかってくらい余分なところを削ぎ落とした感じで、
整合性とか伏線とかなんやかんや作り込む映画が多い昨今、
こんな映画があってもいいと思う。
人死にすぎだけど…
彼は少しは救われたのだろーか。
最後の
「今日はいい天気ね」
というぽろっとでた言葉に、少し救われたような気もします。
とてつもなくなんでもない当たり前の言葉、
この映画の二人はそれを求めていたのだろう、と。
ホアキンフェニックス、
ハリウッドの中でも役作り俳優の1人ですな。
万引き家族 ★★★
子役の男の子はどことなく柳楽っぽさがありますね。
もうちょっと柔らかい感じだけど。
個人的には、「誰かに捨てられたものを拾っただけ」
っていうのが核なのかな、と。
悪くはないけど、思ったよりも動きがなくて、
全部説明する必要は全くないけど、
いろんなトピックを散りばめすぎた感じがしましたね。
池松壮亮のくだりとか。
なのでそこまで胸を締め付けられるようなこともなく。
でもまあ、情緒とか俳優の演技とか含め、
今の邦画の中(映画と呼べる邦画がどのくらいあるか分からないけど)
では群を抜いてはいるよね。
安藤サクラの映画もそんなに見たことないのだけど、
やっぱ演技上手いのだな、と。
オバマ元大統領も見たらしいから良い映画には違いない。
池脇千鶴がまるくてかわいかった。
7月度映画鑑賞レビュー その1
5月、6月と映画を観なかったという異常事態。
それもドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を見ていたから!
ということで観終わったので映画鑑賞復活です。
ある少年の告白 ★★★
キリスト教(の聖書を今でもしっかりと頑なに守ろうとしている人々)と、
現代のLGBTとを絡めた映画です。実話です。
両者は相容れないんですね。
アメリカは、日本に比べLGBTへの理解は圧倒的に進んでいるけど、
方やこのように頑なに拒絶する人(団体)がいるのも事実。
黒人差別、銃もしかり。
2000年近く前に教典と定めた聖書が現代社会に通用するわけもなく、
(たった70年前に決めた憲法だって通用しないのに)
それでもそれを元にそれを信じ、
それに相容れないものは間違っていると考えるわけだからやっかいだ。
それでいて、その組織で尊敬されるはずの神父たちは
性的虐待なんかをしてるわけだから意味不明である。
アメリカはやっかいな国である。
わりと淡々とした映画だったけど、
変われる人と変われない人、勝てる人と勝てない人、
でもそれには周囲、特に自分を本当に思ってくれる人、
つまり家族の存在が一番大事なのだろうね、当たり前だけど。
映画とは関係ないですが、どこかの映画レビューサイトにてこの映画に対し、
「日本はなんて自由な国かと思った」
というレビューを見ました。
これはLGBTに対して「自由」と言っているのだと思いますが、
何をどう考えたらそういうことを言えるのか理解不明。
まあ私の偏見もありますが、
なんかこういう安直な感想を持つ人って何考えてるのかなって思います。
エクスマキナ ★★★
流行のAIもの。
いろんな想像して見てたけど、意外とシンプルでした。
想定の範囲内の構成ではありましたが、それが良かったと思う。
AIの映画は何十年も前から存在してて、
ついに現実が追い付いてしまったわけで、
映画を観るときも昔よりは現実味を実感してしまうわけで、
リアリティを出さないといけないところが映画作りとしてはちょと難しくなってしまいましたね。
昔は空飛ぶ車をただ描くだけで「未来」でしたが、
今はどんな風に飛んでるのか、どんな風に使ってるのかをちゃんと描かないと
うそ臭くなってしまいます。
AIを目の当たりにして、自分の腕を切ってみたくもなる気持ちも分からなくはない。
自分も機械なの?それともトゥルーマンショーなの?(笑)
ラストの、効果音なく、
ぬるっと刺すところ、素敵。
最近ずっとはまってたドラマ、
ウエストワールドに似たようなラストでした。
※Amazon prime videoで見られます
サバービコン ★★★
コーエン兄弟にもろ影響されたジョージクルーニー監督の映画だけど、
脚本コーエンだし、完全にコーエン映画でした(笑)。
シリアスに作ればめちゃめちゃ重い内容、
特にお隣の黒人一家に対するくだりとか、
吐き気がするような内容なのに
でもどこか肩の力が抜けている感じはさすが。
これは確実にあれですよね、
今のアメリカに対する皮肉ですよね。
壁作ってるんだから。
自分の事しか考えてない。
マットデイモンが卓球のラケット持ってるの笑えた。
※Amazon prime videoで見られます