7月度映画鑑賞レビュー その1
5月、6月と映画を観なかったという異常事態。
それもドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を見ていたから!
ということで観終わったので映画鑑賞復活です。
ある少年の告白 ★★★
キリスト教(の聖書を今でもしっかりと頑なに守ろうとしている人々)と、
現代のLGBTとを絡めた映画です。実話です。
両者は相容れないんですね。
アメリカは、日本に比べLGBTへの理解は圧倒的に進んでいるけど、
方やこのように頑なに拒絶する人(団体)がいるのも事実。
黒人差別、銃もしかり。
2000年近く前に教典と定めた聖書が現代社会に通用するわけもなく、
(たった70年前に決めた憲法だって通用しないのに)
それでもそれを元にそれを信じ、
それに相容れないものは間違っていると考えるわけだからやっかいだ。
それでいて、その組織で尊敬されるはずの神父たちは
性的虐待なんかをしてるわけだから意味不明である。
アメリカはやっかいな国である。
わりと淡々とした映画だったけど、
変われる人と変われない人、勝てる人と勝てない人、
でもそれには周囲、特に自分を本当に思ってくれる人、
つまり家族の存在が一番大事なのだろうね、当たり前だけど。
映画とは関係ないですが、どこかの映画レビューサイトにてこの映画に対し、
「日本はなんて自由な国かと思った」
というレビューを見ました。
これはLGBTに対して「自由」と言っているのだと思いますが、
何をどう考えたらそういうことを言えるのか理解不明。
まあ私の偏見もありますが、
なんかこういう安直な感想を持つ人って何考えてるのかなって思います。
エクスマキナ ★★★
流行のAIもの。
いろんな想像して見てたけど、意外とシンプルでした。
想定の範囲内の構成ではありましたが、それが良かったと思う。
AIの映画は何十年も前から存在してて、
ついに現実が追い付いてしまったわけで、
映画を観るときも昔よりは現実味を実感してしまうわけで、
リアリティを出さないといけないところが映画作りとしてはちょと難しくなってしまいましたね。
昔は空飛ぶ車をただ描くだけで「未来」でしたが、
今はどんな風に飛んでるのか、どんな風に使ってるのかをちゃんと描かないと
うそ臭くなってしまいます。
AIを目の当たりにして、自分の腕を切ってみたくもなる気持ちも分からなくはない。
自分も機械なの?それともトゥルーマンショーなの?(笑)
ラストの、効果音なく、
ぬるっと刺すところ、素敵。
最近ずっとはまってたドラマ、
ウエストワールドに似たようなラストでした。
※Amazon prime videoで見られます
サバービコン ★★★
コーエン兄弟にもろ影響されたジョージクルーニー監督の映画だけど、
脚本コーエンだし、完全にコーエン映画でした(笑)。
シリアスに作ればめちゃめちゃ重い内容、
特にお隣の黒人一家に対するくだりとか、
吐き気がするような内容なのに
でもどこか肩の力が抜けている感じはさすが。
これは確実にあれですよね、
今のアメリカに対する皮肉ですよね。
壁作ってるんだから。
自分の事しか考えてない。
マットデイモンが卓球のラケット持ってるの笑えた。
※Amazon prime videoで見られます