3月度映画鑑賞レビュー その1
3月はアカデミー賞関連の映画の公開ラッシュでした。
かなり楽しみな映画がたくさんでした。
グリーンブック ★★★
- アーティスト: サントラ,ジーン・オースティン,ナサニエル・シルクレット,ジェラルド・ヒューイ・ラムゼイ,ジョニー・メイ・マシューズ
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2019/02/27
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2019年アカデミー賞作品賞受賞作品。
Oscor goes to・・・Green book!!
いい映画で面白かったですよ。
非常に上品で優等生的な映画かと。
すこぶるよくあるストーリーにもかかわらず、
ふと話に入り込んでしまうところは、
マハーシャラアリが良かったのでしょう。
時に見せるあの笑顔は素敵。
有名人だとしても、そこを離れればあくまで黒人、白人と同じ対応をされない、
今の私たちの感性、知識では何ともお粗末な思想だけど、
この映画に出てくる白人達は何の悪びれもない、
そう、「悪い」という概念のない時代や土地だったというのが恐ろしいことだ。
今現在の我々にも何か気づいてもいない事があるのではないだろうか、と。
よい映画ではあるが、作品賞を獲るレベルの映画かな?とは思った。
(必要かは分からないが)毒が全くない。
「それでも夜はあける」、「ムーンライト」のような
心をえぐられるような何かは無かったかな。
そして、これは俗に言う、「良い白人」映画。
イタリア系ということで、アメリカでは差別される人間、ということらしいが、
イタリア人のそれと黒人のそれを比較してはいけない。
ドクター(主人公の黒人ピアニスト)が差別されるシーンも
それ程嫌な感じを映像には表現せず、つまりこれは白人にとって見易い、
あまり罪悪感を得なくて済む映画と見ることもできるな。
確かにこの内容で作品賞を獲れば、
スパイクリーに批判されても仕方ないと思う。
ヒトラーから世界を救った男 ★★★
これは2018年のアカデミー賞関連ですね。
歴史にifはないのだけど、
彼のこの決断はどうだったのだろうか。
結局後5年間、世界を消耗させたわけだし。
ただこれが無ければヨーロッパはナチスのはナチスの支配下に堕ちていた可能性もあるし、難しいとこだ。
ただ、感情に任せた政治家であったことには間違いはないようだ。
論理的に考え、論理的に正しいと思うなら国民の感情は無視する必要があるときもあると思うしなぁ。
映画としては、
この内容がどこまで本当のことを描いてるのかってのが気になるとこではあるけど、
上記のことを知れて良かったよ、と。
イギリスっぽく?暗い画面でよく見えん(笑)。
国王がどことなく顔似てたり(笑)、さすがメイクアップ賞。
本来はラストの演説は感動するべきシーンなんだろうけど、
あんまり盛り上がらなかったなぁ。
やっぱ自分の思想にも依るのだろうなぁ。
her/世界でひとつの彼女 ★★★
これは2014年の映画のなのでまだ今ほどAIが現実味を帯びてはいなかったかもしれないけど、今ならこんな事も容易に想像できちゃいます。
2次元を通り越して無限次元への恋。
OSの彼女の心って何なんだろう…と気になってしかたない。
人間の思考も突き詰めれば細胞同士の電子伝達なので
OSのそれも一緒なのかもしれません。
思考は比べられない程で圧倒的スピードで進化する彼女についていけなかった、
人間同士の恋も同じ様なことあります。
相手はOSだったけど、この恋の成り行きは人間のそれと同じだ。
どちらかの考え方が変わっていけばこうなっちゃう。
結局は他人の思考にはついていけないのです。
特に女の子が何かに目覚めた時、
どんどん先へいっちゃうスピードは男よりも圧倒的に早い(笑)
OSの声が良かったです。
日本で作ったらもっと若い可愛い女の子の声になるんだろうけど、
落ち着いた大人の女の声で良かったです。
(そりゃスカーレットヨハンソンですから)
ターザン REBORN ★★
ターザンというファンタジーなんだけど、
実はあのお話(ベルギーとコンゴの話)は史実であり、
サミュエルLジャクソン演じるジョージ・ワシントン・ウィリアムズ
(大統領かと思った…けど違うぞ)は実在の人物。
ターザンていうファンタジーと史実融合させているという、
割と以外なものだった。
幼い頃に野生の動物に育てられた人間は
人間の言語を覚える事が困難だったらしいので
ターザンはかなり希有な例ですな。